人生ぴよぴよ

メンヘラが社会復帰目指す

西陽

眠る場所、つまりマットレスにはお金をかけるべきだと思う。7時間から8時間程度はそこで過ごすし、私は怠け者だから休日になれば丸一日寝転がっていることもある。

最近枕が悪くて寝付きが悪いと思っていたけど、久しぶりに実家のマットレスに寝てみたら、マットレスさえ体に合っていれば枕はそれほど重要じゃないと感じた。体が吸い込まれていって、ぴったりとフィットするこの感触は何にも代え難い。今は実家にいないから常にこのマットレスで眠ることはできない。

私の城が懐かしい。床にそのまま置いたマットレス、読書灯、お気に入り机と椅子、手作りの化粧台、白い本棚。西日差し込む部屋だった。夏は暑くて仕方なかったけど、太陽の眩しさをうっとうしく感じたことは一度もない。

あのころとは生活圏も収入も違うから同じ生活はできない。でも、西日が差し込み蒸し蒸しと暑いあの部屋で、大好きなハヤシライスに赤ワインをドバドバ入れる時間が幸せだったな。誰にも侵されない私だけの城。