人生ぴよぴよ

メンヘラが社会復帰目指す

前半は蛇足、後半は自分について

今年の夏で27歳になった。最近久しぶりに会う人が多いおかげで、「あのころは○歳(だいたい20代前半)だったのに!」と言われることが多い。

 

まず大学時代にバイトしていた居酒屋のアルバイトの子たち2人と会った。仮にAさん、Bちゃんとする。Aさんは私がすごく慕っていた一つ年上の人で、私にサブカルの印象を植え付けた人だった。Bちゃんは私より一つ年下の女の子で、私のことを慕ってくれていた。

Aさんは前述の通り当時サブカルに傾倒していて、着ているものも見ているものも全てがサブカル”らしさ”のようなものがあった。宇宙柄のカバン(説明できない)、よくわからないツイート、何を言っているのか分からない煙に巻かれるような話し方。でも当時Aさんには好きな人がいて、その人は当時私が好きだった人と属性がよく似ていた。居酒屋なのでバイトが終わるのは遅いときで夜中の2時や3時。そのあと飲みに行って、ベロベロに酔っ払って、帰ってきてからは「愛されたいだけなのにね」みたいな痛々しいLINEをしながら寝落ちするみたいなことをよくしていた。お互いにそのときの恋はうまくいったようないってないような微妙な終わり方をした。私にとってAさんは自分を写す鏡というか、半歩前を歩く存在というか、自分を見ているのか他人を見ているのか分からない不思議な存在だった。

Bちゃんはバイトに入ってきたときまだ未成年だったので一緒にお酒を飲んだ回数はそんなになかったと思う。他のアルバイトの子たちがみんな大学生で、お酒を飲む量が多ければ多いほどえらいしすごいというような雰囲気のバイトに馴染むのが大変だったと言っていた(そんな空気もあったなあ)。私はお酒が弱かったのでそういう空気についていけず、大きな飲み会の席でお酒を飲むのが辛くなるとBちゃんの隣にくっついてジュースをよく飲んでいた。Bちゃんはよく気が効く子で、私と一歳しか変わらないのにテキパキと動き回って他の人からの評判もよかった。

ここまで書いて分かる通り、私はAさんとはめちゃくちゃ仲良かったけどBちゃんとの個人的な付き合いはそこまで深くなかった。だから今回Bちゃんから飲みにいきましょうと誘われて驚いたけど、Aさんと3人だと聞いたのでなんとなく行ってみた。

 

当時のあなたはこんな人でしたよね、と言われるたびに今の私はどんな人間なんだろうと思う。今のあなたはこんな人ですねと言われる機会は少ない。良いところも悪いところも、昔の自分については色んな人が色んなことを言ってくるのに。だから今の自分について自分で考えることにした。蛇足が長くなった。

 

今の私は昔よりも圧倒的にメンタルが落ち着いているように見えると思う。メンヘラと言われる回数は減った。数年前までは10人と関われば9人にはメンヘラと言われていたのが、今ではせいぜい1人か2人くらい。なぜそうなったかと言うと、昔ほど簡単に人と関わらなくなったからだと思う。今でもメンヘラ度合いのようなものは昔と変わらない。ただ、自分のそういう特性を理解したからなるべく広く浅く関わるようにしている。それでも一度深く関わってしまえばメンヘラであることに変わりはない。

もうひとつ、一人でいることを重要視するようになった。辛いときや寂しいときほど一人でいるようにしている。昔は寂しくてどうしようもない夜はすぐ誰かに連絡して飲みに行ったり電話したりしていた。他人の時間を奪うことに躊躇せず、誰かが優しく話を聞いてくれることが当たり前だと(当時その自覚はなかったけど)思っていた。でも今は一人でいてどうしようもなく寂しくても、それを一人で乗り越えることが美徳だと感じるようになった。たぶんただのプライドの問題。辛いときほど一人で、できればアルコール抜きで過ごすこと。これが27歳になった私の守っている一番大きな信念だと思う。それでもどうしようもないときは寝る。睡眠薬は便利。

 

自分では落ち着いたと思っているし昔に比べたらそうなんだけど、最近知り合った人にはやはり「喜怒哀楽が激しいね」と言われる。特に誰かのことをムカつくとか嫌いとか、そういうマイナスの感情をエネルギーにすることが多いからそう思われるらしい。でもそれは素晴らしいことだと言われた。マイナスをただのマイナスで終わらせるよりもずっと良いことだと人から言われて、長年自分のネガティブな感情に振り回されてきた自分が救われた。

でもよく思うのは私が振り回してきた人たちは、いくら私が落ち着きました昔よりメンヘラはマシですと言ったところで何も許してくれないだろうということ。メンタルがおかしくなった私のしょうもない話に朝まで付き合ってくれた人、影響されて落ち込んだ気持ちにさせてしまった人、数えきれないくらい迷惑をかけた。これで懺悔に代えるわけではない。これからも迷惑をかけたことを自覚して同じことをできるだけ繰り返さないようにしなくてはいけない。

 

自己分析。