人生ぴよぴよ

メンヘラが社会復帰目指す

いつまでもいない

久しぶりに実家に戻ってきた。最近両親に会っていないな、と思ったのでなんとなく帰ってきただけだった。なんなら直前まで面倒臭いからやっぱりやめようかなとか考えていたけど、母から「帰ってくるの?」と催促のLINEがきたために帰るという選択をしたのだった。

そんな私に対して母は、病気になった、手術をする、と告げた。当たり前だが両親はそれなりに年を取ったから、病気になったり怪我をしやすくなったりするだろうと認識していた。頭で理解することと実際に目の前に突きつけられることは違う。夜中に胸が苦しくなり、救急車で運ばれたという。父が付き添ったらしいけど、父はそんな母に優しい言葉をかけただろうか。父の性格上、大した言葉はかけていないと思う。母は不安ではなかっただろうか。誰かに弱音を吐き出すことはできただろうか。私はどうして母が弱音を吐き出す対象となれなかったのだろう。ああ、そういえば私は母に、「仕事が辛い」と言ってしまったんだった。気を遣わせたかもしれない。あれさえなければ、もっと早くに、もしかしたら救急車で運ばれたその日に連絡をもらえたかもしれない。親不孝な娘だ。

自分のことで必死だったことを思い知った。打ちのめされている。今一番辛いのは母で、それを一番心配しているのは父だろう。私がこんなところで弱っていてはいけない。でも、目の前に立ちはだかる現実になかなか理解が追いつかない。頭では分かっていても心がついていかない、という表現はよく聞くが、今の私にとっては逆だ。心では何かを感じ取っている、でも頭が正確に理解しその後の行動まで決定することを拒んでいる。

決断することは辛い。今日の夕飯も、どこのスーパーに寄るかも、仕事のことも、将来のことも、どんなに小さくてもできれば決断したくない。昔から何かを決めることに大変なストレスを感じていた。

心で理解していることを、せめて文章に残したかった。でもまだ書くことすらできない。両親にとって私はどのような娘なのだろう。そしてどう思われたいのか。今はただ、母の身体が良い方向に向かうことを願ってる。きっと大丈夫。